面接官トレーニング公開講座

グループディスカッションを成功させるために

個人面接やグループ面接に代わり、最近では特に新卒採用の中で、グループディスカッションやグループワークなどが取り入れられ、選考手法として定着してきました。これらの選考手法は、組織の中で発揮される「協調性」や「リーダーシップ」などを評価しやすい、また、効率的に選考を進めることができる、などのメリットもありますが、一方で選考手法としての限界もあります。特徴とメリットをよく理解した上で選択すれば、効果的な採用活動を実現できます。

グループディスカッションを成功させるために

1.グループディスカッションとは?

4~8名程度のグループで、あるテーマについて自由に議論させることにより、その発言の仕方や議論への参加の姿勢などから、行動特性や能力を評価するための選考手法。

2.グループディスカッションの特徴

個人面接やグループ面接のように、候補者が質問に対して(予め準備してきた)答えを述べるのではなく、グループで自由に議論する形式のため、参加メンバーの能力、志向、その場の雰囲気等に合わせて、周囲の状況に臨機応変に対応する様子を評価することができます。

  グループディスカッション 個人面接・グループ面接
効率性 一度に最大8名程度までの選考が可能 集団面接の場合は最大4名程度
評価できる
基準
積極性、リーダーシップ、協調性など、人との関わりや組織において発揮されやすい行動特性、能力
(ただし、発言内容に注目するケースもある)
特に制限はない
面接官の質問
スキル
面接経験(質問スキル)が無くても、運営方法を理解することである程度の評価ができる。面接初心者でも対応が可能 評価するためには、ある程度の面接経験や質問スキルが問われる
準備の手間 進行手順やテーマなど、予め運営のための準備が必要 面接官に質問スキルがあれば特に準備は不要
その他 運営手順をマニュアル化、標準化しやすい 属人的なスキルに頼りがち

3.グループディスカッション実施において注意すべきポイント

テーマが難しすぎる場合、議論が盛り上がらずに自社で活躍できるレベルの人材も落としてしまうこともあります。見抜きたいレベルに適切なテーマを選ぶことが必要です。
2
積極的な人が多く、議論が盛り上がる場合、チーム全体の評価が高くなりがちです。極力、雰囲気に流されないよう、一人一人の行動に注目するよう心がけます。
3
論理的に発言する、発言による影響力がある、あるいは、偶然そのテーマについての知識が豊富な候補者を高く評価してしまいがちです。集団の中での行動特性に目を向ける選考のため、発言内容の深さに惑わされないようにしましょう。

(例)発言の無い人に気遣い、発言を促す行為
⇒協調性や、他者への配慮という点で評価は○。

(例)話がまとまりかけていたところに、異なる視点からの意見を述べたために話がまとまらなくなった。
⇒創造性やアイデア力、視野の広さという評価は○の可能性もあるが、意見をまとめることがディスカッションの目標であるならば、協調性において×となる可能性もある。
4
候補者への細かい質問はできないため、見抜けない能力もありますし、その行動に再現性があるかは評価出来ません。どちらかというと、選考初期段階に用いる方がベターです。
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