面接官トレーニング公開講座

困ったときの面接テクニック

面接官として候補者に会う中で、候補者の予想外の言動、あるいはワンパターンな質問への回答など、どのように対応すれば良いのか、どのように評価すれば良いのか戸惑った経験はありませんか?
候補者も面接に合格するために、一生懸命準備をしてきますし、面接官も大きな投資活動である採用活動をなんとか成功させ、少しでも優秀な人材を採用しようと必死です。かつ、限られた時間内で、候補者の適性や能力を見抜こうとしているのですから、面接官、候補者ともに真剣勝負です。そんな面接の場面で対応に苦慮するいくつかのケースと、注意すべきポイントについて、対応策の一例を以下にご紹介します。

こうする対処法!

1.候補者の話が長すぎる。次の候補者の面接時刻も迫っているが、途中でさえぎってよいものかどうか…?

会話の途中で“合いの手”を入れながら、相手の話をまとめてあげる

候補者も真剣勝負の場面ですから、ついつい熱くなって話が長くなってしまうこともあります。そんなときは、会話の途中で“合の手”を入れながら、相手の話をまとめてあげましょう。

「なるほど。○○さんは~~という理由で弊社を志望されたわけですね。」
「・・・ということは、○○さんは~~と考えて~~で頑張ってこられた、というわけですね。」

話が長くなってしまうのは、候補者自身が意見をまとめきれていない、整理ができていないことによる場合も多くあります。
話の枠組みや、候補者が最も言いたいことを察して話をまとめてあげることにより、候補者も「さえぎられた」と受け取ることはありません。そして、その後に、話をまとめてあげた後に、面接官が最も聞きたかったことを質問すれば、話の流れを壊さないで済みます。

「~~についてはよくわかりました。その結果、○○さんが残された成果について説明していただけますか。」

と続けることで、興味関心を持って話を聞いていることが候補者にも伝わります。

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2.一生懸命回答してくれているが、質問の答えになっていない。

こちらの質問の仕方が適切ではなかったかもしれない。質問の仕方を変えてみる。

候補者のコミュニケーション力という問題も考えられますが、面接官の質問の仕方が適切ではなかったかもしれません。こんなケースの場合は、質問の仕方を変えてみましょう。

「こちらの質問の仕方が悪かったようで申し訳ありません。お尋ねしたかったのは、~~ということではなく~~ということです。その点については、いかがでしょうか?」

あるいは似たケースに、候補者が答えに窮して黙ってしまう、というケースもありますが、この場合も、基本的な対処法は同じで、別の言い方に変えてみることで、質問の意図を伝えなおすよう試みてみましょう。

「ちょっと答えにくい質問だったかもしれませんね。気にしなくて良いですよ。では、~~ということについては、どのようにお考えですか?」

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3.候補者が面接途中に泣きだしてしまった!

候補者の気持ちを汲み取り、こちらの思いを誠実に伝える。フォローも忘れずに。

泣いてしまった原因は、本人が感情的になってしまったことによるものですが、面接官の質問の内容、あるいは質問の仕方が誘発したことでもあります。
まずは素直に謝る、あるいは候補者の気持ちを汲み取る努力をしましょう。

「少し厳しい質問でしたね。ついついこちらも熱が入ってしまい、申し訳ありません。」
「それは、つらい思いをされたのですね。思い出させてしまって申し訳ありません。」

その後、こちらの思いもきちんと伝えましょう。

「弊社としては、○○さんにご入社頂いた後に、~~という業務を任せても大丈夫かどうかをお尋ねしたかったのです。」

あるいは、フィードバック等によりフォローをしましょう。

「つらい思いをしながらも、よく乗り切りましたね。その誠実さと熱心さを、社会人になってからもぜひ発揮して仕事に生かしてください。」

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4.履歴書や職務経歴書の情報に踊らされているように感じる。“一流大学出身”“留学経験あり”“全国大会優勝”などの華やかなキーワードや)“法人営業経験10年”“1年後にマネージャに昇格”などの実績。これって、やっぱり優秀な人なの?

華やかな実績も、背景やプロセス、周囲の状況など、客観的な事実を確認する。

こういった華やかなキーワードを履歴書やエントリーシートで目にしただけで、優秀な人だと錯覚しそうになりますね。実績を残しているのですから優秀な人には違いないのですが、その背景やプロセス、周囲の状況などを確認する必要があります。
例えば、全国大会で優勝するにあたって、その目標はそもそも高かったのか、あるいはそれほど高くないのか、また、マネージャに昇格することがとても困難なことなのか、あるいは全員昇格できるのか、等を面接で確認することにより能力評価がしやすくなります。

同様に、“英語力はビジネスレベル”“PCスキル中級”などの自己評価も、何を基準にしているかが不明瞭で判断がつきにくい表現です。具体的に、どのような場面で、どの程度の頻度でそのスキルを発揮してきたのかを確認する必要があります。
例えば海外の提携企業と新商品開発を行うにあたり、難しい交渉事にビジネス英語を使ってきたのか、あるいは、外国人上司に報告するために、メールのやりとりを週1回程度行ってきたのか、などを詳しく質問することにより、自己評価のレベルを判断することができます。

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5.会う人会う人、みんな同じような回答で聞いていて差がつけられない。それなりに適切な回答をしているように思えるが、もっと候補者の本質を見抜ける良い質問方法は無いか?

面接官の質問パターンが読まれている。質問スキルを鍛える努力が必要。

候補者の回答がみな同じように聞こえてしまうのは、面接官の質問パターンが相手に読まれてしまっていることが考えられます。候補者はよくある質問に対しては、答えを用意しています。質問後に、考える間もなくスラスラと回答するケースの多くは、準備しているか、あるいは他の企業で同じ質問をされた経験があると思ってください。
候補者を見抜くには、面接官の質問スキルを鍛える必要があります。
具体的な方法はコンピテンシー面接例を参考にしてください。5W1Hを使って過去の事実を確認する質問手法により、候補者それぞれの能力の違いを見抜くことができるようになります。
より質問力をUPさせるには、ぜひ面接官トレーニングをご活用ください。

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